症例5:糖尿病性皮膚潰瘍(かいよう)
糖尿病で腎臓が悪くなっている患者さんです。右足の親指に原因のはっきりしない水疱ができ、その後大きなかさぶたが覆った状態です。定期受診の際に足の診察をして気が付きました。
合併症のある糖尿病患者さんの足に傷ができると壊疽(えそ)となり切断に至る場合があり最大限の注意が必要です。今回もかなり心配しましたが、スムーズに治り安心しました。
かさぶたは浸出液や壊死した組織などが乾燥して固まったもので、ばい菌のすみかになります。傷ができたら乾燥させないプラスモイストなどで覆って、浸出液や壊死組織があれば洗い流すようにするのが感染させず早く治すコツです。
つかもと内科 院長
平成5年鹿児島大学卒業
総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医