40歳代女性。コンロの火で右手首をやけどされ、包帯を巻いて保護されていました。火傷して3日目に当院を受診されました。
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受診時の状態(やけどして3日目)。
手首のあたりは水疱ができて破れた状態でした。 |
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水疱の膜は感染の原因になりますので除去しました。そーっとやれば除去する際に痛みはありません。
周囲の皮膚の色が変色した部分は水疱ができるほどの深さまでの火傷ではない部分で、皮膚のごく浅い部分のみ障害を受けています。いずれ日焼け跡のように薄皮がむけます。
全体をプラスモイストで被覆しました。 |
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やけどして5日目の状態。
自身でプラスモイストを貼り替えてもらっていました。
状態は良好で浸出液も減っており、やや乾燥傾向になりましたのでデュオアクティブETでの被覆に切り替えます。 |
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やけどして10日目の状態。
すべて皮膚が再生して治癒しました。
治ったばかりの皮膚は汗腺の機能が回復しておらず乾燥しやすいのでもうしばらくデュオアクティブで保護するか保湿するかしていただきます。 |
やけどの水ぶくれは指先などの皮膚が厚く破れにくいところはそのままでも良い場合がありますが、ほとんどの場合破れてしまいますので基本的には除去したほ うが良いです。プラスモイストやデュオアクティブを貼れば痛みはほとんどありません。また、自身で簡単に付け替えが出来ますので毎日の受診は必要ありませ ん。
つかもと内科 院長
平成5年鹿児島大学卒業
総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医