症例23:小児の太もものやけど
4歳女児。8月28日にラーメンをこぼして左太ももをやけど。すぐに皮膚科受診した所、「何もしない方が良い」と言われステロイド軟膏を処方されたそうです。その後別の病院を受診した所水ぶくれを取る処置を受け、御家族のすすめで当院を受診されました。
やけどの水ぶくれを破るかどうかは判断が難しい時がありますが、破ってやけどの面を観察しないと正確な深さはわかりません。
パンパンになっていたりして自然に破れそうなら破って除去したほうが良いですが、その後にガーゼは厳禁です。この患者さんはラップをあててくださっていたのでその後もスムースに治りました。応急処置で傷ややけどにラップを当てるときは、ラップの方にワセリンを塗ってから当てるとさらに痛みが軽くなります。浸出液を吸ってくれませんので周囲の皮膚がかぶれやすく、こまめに洗って取り換えが必要です。
つかもと内科 院長
平成5年鹿児島大学卒業
総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医