症例88「お茶とスープによる腕のやけど」
成人女性。6月15日に熱いお茶とスープで左前腕をやけどされました。皮膚科でエキザルベとガーゼで治療を受けたところ痛みが強く、6月17日当院を受診されました。
やけどと見ると何も考えずにエキザルベを出す医師が多すぎます。今回は水疱膜がまだ破れていなかったので幸い障害を起こしませんでした。自分が使っている薬がどういう作用機序で効くのか考える習慣があれば製薬会社や古い教科書の言うことを鵜呑みにして惰性で薬を出すことはなくなると思うのですが、残念きわまります。
つかもと内科 院長
平成5年鹿児島大学卒業
総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医