2026年4月発行ニュースレター第66号「白髪と抗酸化物質」
年齢とともに髪の毛に白髪が混じってくるのは男女問わず悩みの一つです。カラーリングやロマンスグレーとして楽しむのも良いですが、白髪の背景にあるものを知り白髪が体からのサインであると考えられるようになると様々な対策が取れるようになります。
白髪の原因
髪の毛は毛根・毛乳頭で毛母細胞によって作られますが、そのままだと無色で白髪となります。毛母細胞の周りにメラノサイトという色素を作る細胞があり、色素を毛母細胞に供給することで髪の毛に黒や茶色の色がつきます。メラノサイトが様々な原因で色素を作らなくなると作られたままの白い髪の毛が伸びて白髪となります。
加齢と遺伝: 最も一般的な原因です。細胞の再生能力が衰え、メラノサイトの母細胞である「色素幹細胞」が枯渇します。
酸化ストレス: 体内で発生した活性酸素が蓄積し、メラノサイトを攻撃します。特に毛包内に過酸化水素が蓄積すると、メラニンを分解し、髪を内側から「漂白」してしまうことが研究で示唆されています。
栄養不足: メラニンの原料となるアミノ酸(チロシン)や、合成を助けるミネラル(銅・亜鉛など)の不足。
ストレスと血流不全: ストレスは色素幹細胞にダメージを与え、毛乳頭への栄養供給を阻害します。
白髪への対策
完全に白くなってしまった毛を黒く戻すことは困難ですが、白髪を増やさないよう、また、髪の毛は数年で生え変わりますので新しく生えてくる毛が黒くなるよう対策をしましょう。最も簡単にできるのは栄養面の改善です。
抗酸化物質:ビタミンCやビタミンEなどは活性酸素を消去し頭皮の血流を改善させてくれます。
銅・亜鉛: メラニンを作る酵素(チロシナーゼ)の働きを活性化させるために不可欠です。銅と亜鉛が多い食品はココア、大豆、ナッツ類、レバー、赤身肉などです。
チロシン:チーズ、大豆製品、魚介類(かつお節・しらす)、ナッツ類、タケノコに多く含まれます。
髪の毛はタンパク質でできていますので、上記の栄養でメラノサイトを活性化するのと同時に健康な髪の毛の発育を促す高タンパク食も重要です。
院長からもう一言
院長は45歳頃から白髪が出始めました。その頃からビタミンCとEのサプリを継続して飲んでおり、57歳の現在も白髪はほとんど増えずに経過しています。
最近はもっと強力な抗酸化物質としてアスタキサンチンとN-アセチルシステインのサプリも始めています。
今後の院長の白髪の進行具合にご注目ください。
PDF版はこちら→第66号202604白髪
つかもと内科 院長
平成5年鹿児島大学卒業
総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医



