2026年6月発行ニュースレター第67号「AGA(男性型脱毛症)について」

東和薬品様HPより

最近、髪のボリュームが気になりませんか?「枕元の抜け毛が増えた」「額の生え際や頭頂部が薄くなってきた」それは、AGA(男性型脱毛症)のサインかもしれません。AGAは、日本の成人男性の約3人に1人が発症すると言われています。遺伝の影響が大きく、母型の祖父がAGAだと75%、父親がAGAだと50%、両親の血統にAGAがあれば90%の確率でAGAになるそうです。

AGAの原因

髪の毛には「生えて、育って、抜ける」という一定のサイクル(毛周期)があります。正常な髪は2〜6年かけて太く育ちますが、AGAになるとこの成長期間が「数ヶ月」にまで短くなってしまいます。木に例えると苗が芽吹いて成長し大木になり森が形成されるところ、大きく育つ前に立ち枯れてしまうのがAGAといえます。

髪の毛は毛根・毛乳頭で毛母細胞によって作られます。毛母細胞に男性ホルモンが作用すると髪の毛の寿命が短くなります。通常の男性ホルモン(テストステロン)は毛母細胞に作用しづらいのですが、AGAの好発部位である前頭部や頭頂部に多く存在する酵素「5αリダクターゼ(2型)」がテストステロンをより強力な「DHT」に変換することで毛母細胞に強力に作用してしまい髪の毛の成長が止まり脱落していきます。更にDHTにさらされ続けると毛根が萎縮していき発毛しなくなってしまいます。

AGAの治療

毛周期を正常化して抜け毛を防ぐ: 5αリダクターゼを阻害する薬で毛母細胞にDHTが作用しないようにします。プロペシア™(フィナステリド)とザガーロ™(デュタステリド)の2つの薬が使えます。フィナステリドよりデュタステリドのほうが5αリダクターゼ阻害効果が1.7倍高くなっています。飲み薬で毎日1錠服用します。

発毛を促進する:リアップ™(ミノキシジル)は毛根の血流を改善し発毛を促進します。海外でが内服薬もありますが、全身に産毛が生えてきてしまうため日本では塗り薬として発毛を促進したい部位のみに塗るようになっています。1日1回風呂上がりなどに塗るとよいです。

飲み薬と塗り薬のどちらかだけよりもミノキシジルとフィナステリドまたはデュタステリドを併用したほうが効果が高いです。ミノキシジルで発毛した髪の毛をフィナステリと・デュタステリドで大きく育てるイメージです。

三種類の薬は院内で自費で購入できます。初めて使われる場合は医師が問診と注意事項の説明を行います。

院長からもう一言

治療を始めると、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起きることがあります。これは薬が効いている証拠です。

休止期で眠っていた毛根が薬によって一斉に「成長期」へ切り替わる際、新しく生えてきた下からの元気な毛髪が、古い弱った毛髪を押し出すために発生します。毛周期の仕組み上、避けて通れないポジティブな変化です。

その後抜け毛が減って新しい髪の毛が育っていき、3~6か月で効果を実感することになります。

PDF版はこちら→第67号202606AGA