認知症・コウノメソッド


認知症はご本人もご家族もとても不安になる病気です。

認知症には様々なタイプが有り、それぞれにあった治療が必要です。不適切な治療をしてしまうとかえって悪化させてしまうことが多く、適切な診断と治療が重要です。

当院ではご本人の認知症のタイプやその症状、対応法、今後の見通しについて、ご家族の不安がなくなるように分かりやすくしっかりと説明します。

また、内科としても総合的に対応可能ですので、認知症と高血圧や糖尿病などの体の病気を当院1箇所で治療でき、ご家族やご本人の通院の負担軽減ができて喜ばれています。高齢者医療に精通しておりますので、かなり薬を減らせる場合や高齢者に適した薬に変更して病状が安定する場合もあります。

当院院長は福岡市の認知症相談医に登録されています。

認知症について分かりやすくまとめたパンフレットを作成しました。

「認知症講座」パンフレット(PDF1.73Mbytes,60ページ)

院長監修の認知症の記事がヘルスケア情報サイト「ヘルスケア大学」に掲載されました。

代表的な病気とその特徴

アルツハイマー型認知症

65歳前後で発症することが多く、最近の出来事を忘れるのが主な症状です。また、段取りが苦手になり料理の味付けがおかしくなったりします。
体は元気で一見正常に見え、進行するまで日常生活に支障はあまり出ません。
迷子になりやすく、進行すると徘徊などが始まります。

レ ビー小体型認知症

75歳前後の発症が多く、幻視(人や虫が見える)、体が傾く、動作が緩慢になる、寝てばかいりいる、急に意識がなくなるが検査では異常がない、など多彩な症状を呈するためそれぞれに適切な治療が必要です。物忘れは軽度のことが多いです。
日によって症状の変化が大きく、一日中寝ていたり、体が動かなくなったりすることもあり、介護する方の身体的 な負担が大きいです。強い不安感や妄想もよく認めます。うつ病と誤診されることも多いです。

ピック病

60歳前後の発症が多く、物忘れより性格の変化が目立ちます。急に激しく怒りだす、強いこだわりを持って同じことを延々と繰り返しやる、自制心が無くなり自分勝手になる、子供っぽくなるなど、ご家族が大変苦労されます。あまり認知されていない病気のため誤診されやすいです。
アルツハイマーと誤診して治療をしてしまうと症状が悪化して家庭崩壊してしまう場合があります。

脳血管性認知症

麻痺が出るような大きな脳梗塞よりも、むしろ小さな脳梗塞の積み重ねで起きやすいです。考えるのに時間がかかり、些細な事で激怒したり泣き出したりする感情失禁が特徴的です。

コウノメソッド

コウノメソッドは名古屋市の河野和彦医師が30年以上の認知症治療歴から考案した認知症の治療体系で、大きな病院で難しい検査などを行わなくても丁寧な問診と診察で診断することが出来て、適切な治療が初診日からできるように工夫されています。

また、コウノメソッドは物忘れの改善よりも怒りっぽさや活気のなさの改善を優先して、ご家族の負担を軽くすることを優先します。特にご家族がお困りになることが多いレビー小体型認知症やピック病に効果を発揮して、穏やかな家庭生活が可能になります。もちろん、物忘れに対しても同時または落ち着いた後に治療を行います。

長期的には残念ながら物忘れに対する治療には限界がありますが、穏やかな家庭生活を長く続けられるように他の症状に対して細やかに処方を調節していきます。

当院院長はコウノメソッド実践医として登録しております。以前の勤務先では認知症初期の患者さんから、ご家族や施設での介護が不可能で入院となるほど重症の患者さんまでコウノメソッドで治療し、高い効果を確認してきました。

ほとんど問診のみで診断がつきますが、正確を期すため一度は他院でCT検査を受けていただきます。 また、初診の場合は問診などゆっくり時間が取れますように午後の受診をお勧めいたします。
ご本人が来られない場合はご家族だけでのご相談も可能です。この場合は保険診療が出来ませんので初診料相当額(2820円)の自費診療とさせていただきます。

認知症についての講演も承りますのでご連絡ください。 一般の方向け・医療従事者向け双方可能です。

お気軽にお問い合わせください。092-832-5901診療時間9:00~12:30、14:00~18:00
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