症例26:小児のすり傷

11歳女児。10月8日に運動会で転んで両膝と右肘をすりむき、10月10日に当院を受診されました。

10月10日左膝。

ティッシュが当ててあり、除去しました。

浸出液が多かったため乾燥せずにフィブリン膜(蛋白の膜)が出来ていました。フィブリン膜が乾燥するとかさぶたになります。

10月10日右膝。

同じく、フィブリン膜が出来ていました。

10月10日右肘。

同じくフィブリン膜が出来ていました。

翌日から修学旅行とのことで、フィブリン膜を無理に取ると痛みが出る可能性があるためぬるま湯で洗ってそのままプラスモイストをあてました。

修学旅行では湯船に入らずシャワーだけにしてもらい、自分でプラスモイストを張り替えるように指導しました。

10月16日の左膝。

一部傷が残っていて、周囲のフィブリン膜が乾燥してかさぶたになっていました。傷からは浮いた状態でしたので無理に取らず、ワセリン付きプラスモイストをあてて自然に取れるのを待ちます。

あと2~3日で治癒見込みです。

10月16日の右膝。治癒しています。
     10月16日の右肘。治癒しています。

修学旅行の間、自分で上手に処置して良くなっていました。小学生でもきちんと説明すればできるのが湿潤治療です。