2016年6月発行ニュースレター第7号「夏場に向けた上手な水分のとり方」

今年も熱中症が心配な季節になりました。早めに対策を始めましょう。
①暑さを避ける。家の中で熱中症になる人も多いので、我慢せずにクーラーを使ったり薄着をしたりしましょう。暑い時間の外出は控えて、外出する場合は帽子や日傘などを忘れずに。
②水分をしっかりとる。喉が渇いたと思う前にこまめに水分をとりましょう。一度にたくさん飲むより少しずつこまめに飲む方が良いです。


水分のとり方にも注意点があります。糖分やカフェインなどに注意が必要です。

スポーツドリンクがいいの?・・・激しく汗をかくようなとき以外はおすすめしません

いわゆるスポーツドリンクは糖分が多すぎて塩分が少なく、じつは吸収はあまり良くありません。粉を溶かして作るときは、規定の半分~2/3の濃さで作って塩を足すと吸収が良くなります。
例)1リットル用の粉を水1.5~2リットルに溶かして、塩を1gくらい足す。
部活の子供さんなどは塩を多めにすると足がつったりしにくくなります。味見しながら足してください。

ペットボトル症候群にご注意!・・「甘い飲み物はおやつ」と思って少しだけにしましょう

糖尿病の人は甘みのある飲み物は避けてください。糖尿病ではなくても、夏場にスポーツドリンクやジュースをたくさん飲んで血糖が500を超えてしまい入院される方もいます。ペットボトル症候群といいます。10代・20代の患者さんの報告も多数あります。

それでは何を飲む?・・・麦茶がおすすめです

麦茶1リットルあたりに塩1~2gを入れると塩分だけでなくカリウムなどのミネラルも摂れますのでおすすめです。汗をかかない場合は塩は入れなくてもよいです。
カフェインが入っている飲み物は尿を増やす作用がありますので、飲んだ量の半分くらいの水分補給にしかなりません。コーヒーだけでなく、烏龍茶、緑茶、紅茶、コーラなどに入っています。
ビールなどのアルコール類は飲んだ分すべて尿で出て行ってしまいますので水分補給にはなりません。

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