症例11：幼児の腕のやけど

1歳男児。2月8日にカップ麺を倒してしまい右前腕をやけど。救急病院で処置を受け、翌日当院を受診されました。

	2月9日初診日の状態。 ワセリンをたっぷり塗ってプラスモイストを当ててありました。 大きな水疱を形成していましたのでそっと破って除去しました。 プラスモイストを当てました。
	翌日2月10日。 家でも1回付け替えしたそうですが泣かずに出来たそうです。 やけどの面はきれいなピンク色で深いところはないようです。 7～10日で治る見込みです。 ワセリン付きプラスモイストを続けてもらいました。
	2月13日。 やけどの面はきれいなピンク色です。 白っぽいフィブリン膜ができていますが痛がらせてはいけませんのでそのまま様子を見ました。 ワセリン付きプラスモイストを継続。 手首の方は水ぶくれにならない程度の浅いやけどで日焼けのような感じで治ります。
	2月16日。 家庭での処置でほぼ治癒しました。 まだ薄くて弱い皮膚なのでもう数日ワセリン付きプラスモイストで保護してもらいます。 手首の方の浅いやけども治って日焼け跡のように古い皮がむけています。

水ぶくれは当日は本人も痛くてパニック気味なのでそのままにして、翌日以降には破れだすのでそっと取り除くようにしています。無理にきれいに取らなくても 下に汚れなどがたまらない状態に出来れば大丈夫です。治るまでは水ぶくれの下の面が血色が良いピンク色なら7～10日、白っぽかったら2～3週間かかるこ とが多いです。

塚本 雅俊

つかもと内科　院長
平成5年鹿児島大学卒業
総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医