症例12:幼児の太もものやけど
4歳男児。2月27日にインスタントスープを作ろうとしてお湯で左太ももをやけど。他院で処置を受けていましたがフィブラストスプレーを使われたりして、たいへん痛い思いをされたようです。また、今後どうなるかの説明がなかったので本人もお母さんも不安になっていました。
他院で治療を受けたあと当院を受診された患者さんは「やけどの治療は痛い」と思われていて、処置前に大変不安がられています。この患者さんのようにフィブラストスプレーまで使われていると相当痛かったと思われます。
実際は痛い処置は一切しなくても(というよりはしないほうが)早く治ります。この患者さんも2回目からは痛くないのがわかっているので安心して処置を受け られました。また、ぬるま湯で流してプラスモイストを貼るだけで、ご家庭でも簡単に処置できますので通院も毎日でなくて大丈夫です。
6歳以下のお子さんは治療中にかぶれが起きることが多いのが悩みですが、できるだけ火傷や傷の面だけ覆って、健康な皮膚は覆わないようにするのがコツだと思います。
つかもと内科 院長
平成5年鹿児島大学卒業
総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医