症例35:「大きな水疱ができた手のやけど」

44歳女性。2月6日にヤカンを落として左手と首をやけどしました。皮膚科でエキザルベ軟膏などを処方受けましたが、湿潤治療を希望されて2月7日当院を受診されました。首の方は軽症でデュオアクティブET貼付できれいに治りました。手の方の経過を掲載します。

2月7日初診時。前医での消毒で黄色っぽくなり、白っぽいのはエキザルベです。

大きな水疱ができています。パンパンに圧がかかっており、破って水疱膜をできるだけ除去しました。浸出液がかなり多そうなので吸収力の高いズイコウパッドを当てました。

2月8日。

浸出液が多く自宅でズイコウパッドを2回替えたそうです。痛みはぬるま湯で流す際に少ししみただけだったそうです。

熱傷面はきれいな状態で、ズイコウパッド継続。

2月9日。

大きなかわりはありませんが、問題なく改善しています。自宅処置を続けてもらいますが、浸出液が少なくなったらズイコウパッドにワセリンを塗るように指導しました。

2月13日。

痛みはなくなりました。全体的に薄く上皮化しています。まだごくごく薄い皮膚がはっただけなのでワセリン付きズイコウパッドで保護が必要です。

2月16日。

皮膚は厚みが増してきていますが乾燥傾向です。治ったばかりの皮膚は汗をかかず乾燥しやすいためワセリンを厚めに塗って保護してもらいます。

2月27日。

きれいになりました。あと1週間ほどワセリンを塗ってもらいます。

手のひらの方も浅くやけどしており、そちらが遅れて一皮むけた状態になっていました。水疱膜は取ってしまったほうが治りが早いので、取ってなかった部位の治りが少し遅れていました。プラスモイストをあと3日ほど当ててもらい治療終了です。

やけどの水ぶくれの皮(水疱膜)は簡単に取れそうなら取ってしまったほうが感染の危険がなく、早く治ります。