症例47:あごの怪我

8歳男児。11月2日登校中に転んであごを怪我しました。学校で消毒してもらい、同日当院を受診されました。

11月2日処置前。

小さな裂創と擦過創があります。異物はありませんでした。

裂創の上下にデュオアクティブETを貼りました。擦過創の治療と、裂創のテープ固定の土台を兼ねています。

デュオアクティブET同士を引き寄せるようにテープで固定しました。この上からプラスモイストを当てました。

家庭ではプラスモイストだけ交換してもらい、交換時にぬるま湯で洗ってもらいました。

11月5日。

擦過創はほぼ上皮化しています。

裂創も改題せず癒合しており、デュオアクティブETで寄せながら治療するようにしました。

半年後に膝を擦りむいて受診された時の写真。

きれいに治っています。

顔面は血流豊富で傷は治りやすい部位です。小さな裂創は縫わなくてもテーピングできれいに治ります。テープを直に皮膚に貼って固定すると固定力が弱く、デュオアクティブETなどを土台にしてテーピングするとしっかり固定できます。