症例72「ヘアアイロンによるやけど」

33歳女性。7月28日にヘアアイロンで左太ももをやけどし、7月30日に当院を受診されました。

7月30日初診時。

真ん中の一番熱が伝わったところに水疱ができており、その周辺は水疱ができない程度のごく浅い2度のやけどでした。

水疱膜を除去して、ワセリン付きプラスモイストを当てました。

浅い2度と思われ、1週間程度で治る見込みです。

家庭ではぬるま湯で流してワセリン付きプラスモイストを当ててもらうよう説明しました。

8月7日。

治癒していました。

周囲の褐色の部分は今後日焼けの皮が向けていくように取れてきれいな皮膚が下から現れます。

赤くなるだけの1度のやけどと水ぶくれができる2度のやけどの中間に、「表皮の更に表面だけが熱で壊死しているが水ぶくれはできない」やけどがあります。ひどい日焼けのような状態で、痛み対策としてワセリン付きプラスモイストで覆うなどしておけば、自然に一皮むけてきれいになります。